ここ1ヶ月ほど、金(ゴールド)が少し元気をなくしています。個人的にも保有していた金を一部売って、今伸びているアセットに一時的に乗り換えました。ただ、「金は終わった」と はまったく思っていません。今回はそのあたりの動きと考え方を整理してみます。

最高値からは-14%になっています
ここ1年で大きく上昇していた
まず前提として、金はここ半年ほどでかなり大きく上昇していました。地政学リスクの高まりや米国の関税政策への不安、ドル安懸念などを背景に、世界的に資金が金に流れ込んでいた時期です。
なお1年で見ると直近の下落を加えても+42%。まだ直近の下値をくぐっていないので上昇トレンドではあります。

こうした背景があってのここ1ヶ月の調整なので、「急に崩れた」というより「これだけ上がったなら利確が出るのは自然」という見方の方が正しいと思っています。大きく上がった後 の踊り場、くらいのイメージです。
有事の直前に金は上がる、でも有事が来ると売られる
金は「有事に強い」と言われていますが、正確には「有事の前に上がりやすく、有事が本格化すると売られやすい」という動きをすることがあります。
なぜ有事に売られるのか。答えはシンプルで、現金が必要になるからです。
株が暴落したとき、投資家はロスカット対応やポジション維持のためにキャッシュを用意しなければならない場面が出てきます。そのとき、流動性が高い金も一緒に売られてしまう。 直感とは少し違う動きですが、こういう局面では株も金も一緒に下がることがあります。
逆に、世界情勢が不安定になりそうだという「予兆」のタイミングでは、リスクヘッジで金を買う動きが入ります。これが「有事前に伸びやすい」と言われる理由です。
過去の暴落で金はどう動いたか
この特性は、過去の大きな暴落でも繰り返されています。
リーマンショック(2008年)のとき、金は暴落直前まで上昇していましたが、ショックが本格化した2008年秋に株と一緒に売られました。ところがその後、世界的な 金融緩和・ドル安・インフレ懸念を受けて急騰し、2011年には1オンス1,900ドルを超える史上最高値(当時)を更新しています。
コロナショック(2020年3月)でも同じパターンが起きました。世界中の市場が暴落した3月、金も一時的に売られました。しかしその後は各国の大規模な財政出動と 金融緩和を受けて急上昇し、わずか5ヶ月後の2020年8月には当時の最高値を更新しました。
つまり、「有事で一緒に売られる→その後の緩和で急騰する」という流れが繰り返されています。短期で売られたからといって慌てて手放すと、その後の上昇を丸ごと逃すことになりま す。
最近1ヶ月の不調と、一時的な鞍替えの話
足元の金の価格は少し落ち着いています。地政学リスクや関税問題が一時的に落ち着いて見えると、資金がリスク資産に戻る動きが出やすくなります。半年間で大きく上昇していたこともあり、利確が入りやすい局面でした。
個人的には、この局面で金を一部売って、SNDKやRVIといった投機的なアセットに短期で乗り換えました。SNDKは半導体・ストレージ系の銘柄、RVIはOpenAIなど非上場企業への投資手段として注目されているものです。どちらも値動きが大きく、短期で動くには面白い局面がありました。
一ヶ月でGLDMは-1%なのに対して

SNDKは+68%。狂っています

RVIは+19%です

ただ、こういうものは長く持つつもりはありません。ある程度値が出たらすぐ降りて、また金に戻す予定です。あくまで「金が一時的に停滞している間のつなぎ」という位置付けです 。
金の保有方法、何が違うのか
金といっても持ち方はいくつかあります。自分に合ったものを選ぶのが大事です。
金ETF(GLDMやIAUなど)
最も手軽な方法です。株と同じように売買でき、流動性も高い。個人的にもメインで使っているのはこれです。コストも低く、短期で乗り降りしやすいのが利点です。
個人的にはGLDMが手数料も低く大好きです。
金現物(バー・コイン)
本物の金を手元に置く方法。「現物資産を持つ安心感」はありますが、保管コストや盗難リスクがあります。全資産が紙くずになるような極端なシナリオに備えるなら現物、という考え方もありますが、普通の投資目的であれば少し非効率です。
金鉱株・金鉱ETF(GDX・GDXJなど)
金を採掘している企業の株です。金の価格上昇に対してレバレッジがかかった動きをすることが多く、金が上がると金鉱株はさらに大きく上がる傾向があります。ただし逆もしかりで、下落時の振れ幅も大きい。リスクを取れる人向けの選択肢です。
GDXもGLDM同様今は元気がないですが、またどこかで息を吹き返すと信じています。

それでも金を手放さない理由
全部売るつもりはないのは、インフレがまだ続いているからです。そしてこれからもインフレが続くと確信しているからです。
金は利息も配当も生みませんが、長期的にはインフレに対するヘッジとして機能してきた実績があります。現金の価値が目減りしていく局面では、実物資産としての金を一定量持ち続けることに意味があります。
投機的な銘柄は短期で動いて降りる。金はコアとしてずっと持っておく。このすみ分けが今の自分のスタンスです。
問題は、いつ投機的なものを利確するかなんですけどね
まとめ
- ここ半年でかなり上昇していたため、足元の調整は自然な動き
- 有事の前に上がり、有事が本格化すると現金需要で売られやすい
- リーマンショックもコロナショックも「一緒に売られた後に急騰」というパターンだった
- 保有方法はETFが手軽・現物は安心感・金鉱株はハイリスクハイリターン
- SNDKやRVIのような投機的アセットは短期で乗り降りしてまた金に戻す
- インフレが続く限り、金をコアで持ち続ける理由はある
それでは、豊かな人生を。



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