SanDiskといえば、USBメモリやSDカードのブランドとして昔から知っている人も多いと思います。
その会社がWestern Digitalからスピンオフして2025年2月に再上場し、わずか1年ちょっとで株価が約30倍になっています。
私自身も今年に入ってから買っており、その理由と現状をまとめておきます。
SanDisk Corporationとは
SanDisk Corporation(SNDK)は、NANDフラッシュメモリをベースにしたストレージ製品を開発・製造・販売する企業です。
データセンター向けのSSD(ソリッドステー トドライブ)、PC・スマホ向けのエッジストレージ、SDカード・USBメモリなどが主力製品です。
もともとはWestern Digital(WDC)の傘下にありましたが、2025年2月21日にスピンオフが完了し、2025年2月24日にナスダックへ「SNDK」として再上場しました。
WDCの株主にはWDC株3株につきSNDK株1株が配布されており、WDCは現在も約20%を保有しています。
「直接のAI銘柄」ではない——だからこそ面白い
Nvidia(NVDA)やPalantir(PLTR)のような「AIそのもの」の銘柄ではありません。
SanDiskが売っているのはストレージ、つまりデータを保存する箱です。
ただ、AIの学習や推論には膨大なデータを高速で読み書きするストレージが欠かせません。
従来のHDD(ハードディスク)では速度が追いつかず、NANDフラッシュベースのSSDへの移行が急加速しています。
ゴールドラッシュで金を掘る人よりも、ツルハシを売る人が儲かる——そのポジションです。
AIに直接賭けるのではなく、AIインフラ投資の恩恵を受ける銘柄として考えたのが、私がSNDKを買った理由の一つです。
株価の動き——そしてS&P500・ナスダック100入り
上場直後の2025年4月の最安値は$27.89。2025年6月の二次募集では$38.50で売り出されました。それが2026年5月1日時点では$1,187まで上昇しています。

- 52週安値:32.48ドル
- 現在株価:1,189.77ドル(2026年5月1日時点)
- 上場来リターン:約+2,900%
- 時価総額:約1,600〜1,750億ドル
注目すべきは、上場からわずか9ヶ月でS&P500に採用されたことです。
2025年11月28日にInterpublic Groupと入れ替わる形で採用が決まり、さらに2026年4月にはナスダック100にも加わっています。
インデックスに採用されると、ETFや投信が強制的に買わなければならないため、需給面でも株価を押し上げる力が働きます。
ファンドが持つので株価の安定感も少し増しますね
Q3 2026決算——売上が前年比+252%
2026年4月30日に発表されたQ3 FY2026の決算内容です。
決算はこちらから
- 総収益:59.5億ドル(前年比+252%)
- 非GAAP EPS:23.41ドル(アナリスト予想を大幅上回る)
- グロスマージン:78.4%
- 調整後フリーキャッシュフロー:29.55億ドル
セグメント別では、データセンター向けが14.67億ドル(前四半期比+233%)、エッジが31.63億ドル(前四半期比+118%)。どちらも急成長しています。
2027年分のビット供給の3分の1以上をすでに複数年契約で確保済みで、その総額は110億ドル以上の拘束力を持つとのこと。
経営陣はデータセンターセクターの2026年成長率見通しを 「60%台」から「70%台半ば」に引き上げています。
似た立ち位置の株
SNDKと同じように「AI直接株ではないが、AIインフラ投資の恩恵を受ける」文脈で語られる銘柄がいくつかあります。簡単に紹介しておきます。
Western Digital(WDC)
SNDKの親会社だった会社です。現在もHDD(ハードディスク)を主力に、データセンター向けストレージを販売しています。2026年分のHDD製造キャパシティはすでに完売済みで、一 部の契約は2028年まで延びています。
6か月リターンは+173%

Seagate Technology(STX)
Western Digitalと並ぶHDD大手です。AI時代の非構造化データ(動画・音声・ログなど)の爆発的な増加がHDD需要を押し上げており、2030年まで強い価格決定力が続くと見るアナリストもいます。
6か月リターンは+173%

Micron Technology(MU)
DRAMとNANDフラッシュを製造する半導体メモリ大手です。AI向けの高帯域幅メモリ(HBM)需要が急増しており、HBM製品の2026年分はすでに完売済みです。3社の中では伸び率が控えめですが、それでもS&P500を圧倒的にアウトパフォームしています。

4銘柄の比較まとめ
- SNDK:NANDフラッシュSSD専業。成長率・リターンともに最大だが、バリュエーションへの懸念も最大
- WDC:HDD+フラッシュのバランス型。SNDK親会社だけあって動きが連動しやすい
- STX:HDD特化。AI時代にHDDが見直されているのが面白い立ち位置
- MU:メモリ全般。HBM需要が直撃しており、半導体の観点でAIインフラを支える
懸念点——バリュエーションと乱高下
バリュエーションについては、24/7 Wall St.が「32%の下落余地がある」という分析を出しています。時価総額1,600億ドル超は現在の業績に対して割高という見方も根強くあります。
また、WallStreetBetsが言うように投機的な盛り上がりが一部に見られ、5月1日前後には大きな乱高下も起きています。業績以外の力も動いているのは確かです。
Redditとかでもかなり話題になっており、投機的な勢いが強いのも確かです
個人的な見方
私は今年に入ってSNDKを買っています。「AIそのものではなく、AIインフラを支えるストレージ」という切り口が気に入ったのが理由です。
ただ、株価がすでに期待を相当先取りしているのも事実で、今から新規で入るのはリスクが高いと思っています。(まだ)比較的バリュエーションが落ち着いているWDCやSTXのほうが、今から検討するには入りやすいかもしれません。
投機的なのはわかっていますが、そこでちょっと乗ってうまく逃げるような波乗りができればベストですね
いずれにせよ、どれか1銘柄に集中投資するよりも、このセクター全体を少しずつ持つ感覚が自分には合っていると感じています。
まとめ
- SanDisk(SNDK)は2025年2月にWestern Digitalからスピンオフ・再上場したストレージ企業
- AI直接株ではなく「AIインフラ投資の恩恵を受けるピックス&シャベル銘柄」
- 上場9ヶ月でS&P500採用(2025年11月)、2026年4月にナスダック100入り
- Q3 2026売上は前年比+252%・粗利率78.4%で業績は本物
- 似た立ち位置の銘柄としてWDC・STX・MUも注目
それでは、豊かな人生を。



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